8/22~24 5回目の放射性ヨード治療。 今回は夫が仕事で、送り迎えしてもらえないから 行きも帰りも自力で運転することになった。
前に、入院する時だけ送っていってもらった友達のUちゃんも 送りだけじゃなくて迎えも、となると さすがに放射線量が高くて、申し訳なくて、頼めない。
病院の駐車場は入院患者は停められない決まりなんで 徒歩7分の市営駐車場に停めて ミンミンゼミの声が暑く降り注ぐキャンパスをヘロヘロと抜けて 病院に辿り着くと、なんと! じつは特別待遇で病院の駐車場に停められるシステムがあるとか。 そんなのがあるなら早く言えよ! 駐車場探しだって大変だったんだから!! も~~っ!
■ 8月22日 ■ 1時半、放射線病棟で入院の受付。 さすがに5回目ともなると、こっちも看護師さんの方も慣れたもの。 簡単に受付だけ済ませて売店に。
このS大の売店、リニューアルしてから品揃えが豊富でヤバい。 こんなに食べきれるか? ってほど サンドウィッチやおにぎりを買ってしまった。 今回は野菜ジュースなんかもたっぷりと。 残念ながら、まだヨード制限中なんで 思う存分買うことが出来なくて残念!
そして、いつものように、隔離部屋用のPHSを借りる。 自分のスマホを持って入れればいいのに・・・。
放射線科に戻り、身長、体重、血圧、血中酸素濃度を計り隔離部屋に入る。
 看護師さんが荷物を運んでくれた
・・・とそこに、珍しく、もう1人の隔離入院患者が入って来た。 今までこういう風に会うことはなかった。今回が初。 70代ぐらいかな? おばあさんっていう感じ。 こんな年配の人も居るんだなぁ。 今回の治療が4回目ということだった。 けっこうつらい治療なんだけど、こんな年で大丈夫なのかな。 でも、やたら元気に部屋に入って行った。 私もスマホの電源を切って部屋へ。 ここに入るともう出られない。
4時、放射線科の主治医S先生が入室。 取っ手の付いたオレンジの容器を3つ持っている。
 このカプセル1つが<放射性ヨウ素131>1100MBq(メガベクレル)
私: 「あれ? 今回はちょっと違う容器ですね」 先生:「これがね、重いんだよ。持ってみる? はい!」
が~ん! 落とすかと思った。すんごい重さ! 鉛の容器らしい。 この容器に入って、宅急便でメーカーから送られて来るとか。 カプセルを3つ、1つずつピンセットで私の口に入れて 飲むのを確認して、先生は速やかに部屋を出る。
そして、30分ほどすると、ぐわ~~んと頭の重さと なんとも言えぬ気持ち悪さと、眠気に襲われる。 沢山水を飲むように言われているんで 持ち込んだペットボトルの水をガブガブ飲む。 そして、ひたすらトイレに通う。
回を重ねるごとに、事前のチラーヂン断ちによる吐き気がひどくなる。 今回はなんかヤバそう。 絶対に吐くなと言われてるから、吐けない。 吐き気止めをもらって、ひたすら出さないように頑張る。
ここから先は <水を飲む> → <トイレ> → <泥のように眠る> → <起きて水を飲む> の、繰り返し。
部屋の電気は消しちゃいけないから明るいものの 1人で怖いから、テレビをつけっぱなしで、のたうち回りながら寝る。
お腹がすくと吐き気がするから 夜中でもお腹がすいたら冷蔵庫のサンドウィッチとかを食べるのだ。
■ 8月23日 ■ 6時頃起床。 背中が痛かったりするけど、だいぶ人心地がついてくる。
遅い朝食まで待ちきれずに、モーニングコーヒーをいれてサンドウィッチを食べる。 部屋には監視用カメラが設置してあるから 真面目に見てたら、きっと「よく食べる人だな」って思われるかも。
放射性ヨードを飲んだ翌日から、毎日午後2時に残留放射線量を測定する。 30μSv以下になったら、翌日出所できる。 もーーー、それだけを目指して、ひたすら水を飲んでトイレに行くのだ。
午後2時をだいぶ回って、研修医らしき先生が来た。

3月の原発の事故後初の、この機械との対面。 今までこれほど高級に見えたことはなかった。 さぞかし高いんだろうなぁ。 この計測器に1mのスケールを取り付けて、1m離れた位置から測定するのだ。
計測結果:23μSv
よっしゃ! 明日出られる! ホントに何度やってもこの瞬間が怖い。 ここで30μSvを越えただけで、いとも簡単に1日伸びてしまう。 明日出られるとなったら、もう頭は帰宅モード。
■ 8月24日 ■ 出所する前に除染してから出て行く。 前回は「除染」なんていう言葉は思いつきもしなかったけど 原発事故のおかげで、新しい言葉を覚えてしまった。 除染といってもシャワーを浴びるだけだけど・・・。

1度出たら、もう入っちゃいけない病室。 ホントに「出所」な気分。
シャワーを浴びて荷物を持って、インターホンで看護師さんを呼ぶ。 何重にもなったガラスの扉を開けて、いざ出所。 決して元気ってわけじゃないけど 会計を済ませ、スタスタと逃げるように病院を出る。
あぁ・・・終わった~。
テーマ:放射性ヨード内照射治療 - ジャンル:心と身体
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